フリーランスがホームページを作成すべき5つの理由と効果的な作り方

「フリーランスとして仕事しているけれど、自分のホームページって必要？」

これは、すべてのフリーランスが、一度は考えたことのある疑問ではないでしょうか。

「ほかのフリーランスの人は、どうしているのかな？」と調べてみると、ホームページを作成している人もいれば、作成せずに活躍している人もいますよね。

結論からお伝えすると、フリーランスで仕事するなら、ホームページはぜひ作りましょう。その理由はこちらです。

ホームページがなくても、仕事自体はできるでしょう。しかし、ホームページがあれば絶大なメリットを享受できるので、作らない手はありません。

そこで今回は「フリーランスのためのホームページ作成」をわかりやすく解説。

・フリーランスにホームページは、なぜ必要なのか？

・フリーランスのホームページに掲載すべき情報は？

・どうやってホームページを作れば良い？

・ライバルと差をつけるレベルアップのテクニックは？

…などなど、すべてのフリーランスの方に有益な情報を詰め込みました。

「 フリーランスの味方になる効果抜群のホームページ」一緒に作っていきましょう。

冒頭でもお伝えしましたが、フリーランスにホームページ作成がおすすめな理由は5つあります。

①名刺交換後のリサーチの受け皿ができる

②SNSでは掲載しきれない情報を発信できる

③プレゼン資料代わりに使える

④ホームページ経由の新規案件が獲得できる

⑤検索結果をコントロールできる

まずは、この5つのポイントから理解していきましょう。そうすれば「フリーランスのホームページは、どこを狙って作ったら良いのか？」がわかるようになります。

1つめはホームページを作ると「名刺交換後のリサーチの受け皿ができる」ということ。

フリーランスの人にとって「名刺交換」が重要なことは、いうまでもありません。その名刺の効果を倍増させてくれるのが「ホームページ」の存在です。

名刺交換した後で「あの人、気になるな」と思ったら、その人のことを詳しくリサーチしたいと思いますよね。

そのとき、名刺にホームページのURLが書かれていれば、まずホームページにアクセスします。「 ホームページという受け皿」があるかないかで、のちに仕事につながるかどうかの明暗が分かれるのです。

次に「SNSでは掲載しきれない情報を発信できる」ことも見逃せません。

今は、多くの人がSNSのアカウントで発信を行っています。「わざわざホームページを作る意味ある？」と考える方もいるでしょう。

しかしながら、TwitterやInstagramなどのSNSでは掲載しにくい情報を、見やすく整理して掲載できるのが、ホームページの強みです。

SNSに情報を掲載しにくい理由は2つあります。1つめは、フォーマット上の物理的な問題。もう1つは「SNSで宣伝は嫌われる」という心理的な問題です。

プライベートとビジネスが混在するSNSは、仕事を受注するための力強いPRには不向きの媒体といえます。そこに、SNSと別に「仕事を受注する」ことを目的にしたホームページを作成する意味があります。

SNSで興味を持ってくれた方をホームページに誘導すれば、仕事の受注に結び付きやすくなります。

3つめは「プレゼン資料代わりに使える」ことです。フリーランスで活動する人のなかには「自分のことをアピールするのが苦手で…」と悩んでいる方もいるでしょう。

自分を売り込むのが苦手な人ほど、ホームページがあると心強いはずです。口頭では言いづらい自分の魅力や強みを、ホームページに文章として書いておくのです。

商談などの場で直接プレゼンする必要があるときにも、ホームページの存在が役立ちます。

パソコンやタブレットにホームページを表示させ、相手に見せながら説明すると、スムーズに話すことができるからです。

4つめは「ホームページ経由の新規案件が獲得できる」ことです。

魅力的なサービスやユニークな商品を提供していると、それらを探している人が、Googleなどの検索エンジンを経由してホームページに来てくれることがあります。そこから、新規案件の獲得につながることもあるのです。

この検索エンジンからのアクセスを意図的に増やすための施策を「SEO対策」と呼びます。業種によっては、ホームページを作成した後でSEO対策を施せば、新規案件の獲得が増大するケースもあります。

最後に、5つめは「検索結果をコントロールできる」ことです。

Googleなどの検索エンジンで、自分の名前、商品名、サービス名を検索したことはありますか？「ない」という方は、ぜひ検索してみてください。

検索結果のトップに「これを取引先に見られたら嫌だな」と感じるページが表示されることは、意外と多いものです。例えば、プライベートな個人情報、SNSのアカウント、過去に参加したイベントなど。

しかし、 自分のホームページを作成すれば、それが検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。

検索結果を完璧に操作することはできませんが、ある程度コントールできるという意味で、ホームページの作成は有意義です。

以上が、「フリーランスがホームページを作るべき理由」になります。

「じゃあ、ホームページを作ってみようかな？」と思ったときに気になるのが「フリーランスのホームページには、何を掲載すれば良いの？」という点ではないでしょうか。次章で詳しくご紹介します。

前章では「フリーランスはホームページを作成した方がいい」ことがわかりました。では、そのホームページには何を載せたら良いのでしょうか。ここでまとめておきましょう。

・名前：フリーランスとして活動するときに使っている名前や屋号は、ホームページのタイトルに入れましょう。Googleなどの検索結果に表示されやすくなります。

・キャリア：仕事上の経歴や経験を記載します。いつ、どこで、どんな仕事をしていたのかがわかるようにします。

・価値観：どんな思いで仕事に取り組んでいるか、あなたの人となりを伝えましょう。こだわっている点、ゆずれない点は、しっかり書いておくのがおすすめです。共感してくれた人との出会いにつながります。

・実績：ポートフォリオや携わったプロジェクトのリンク集などを記載します。メディア掲載の経験があれば、それも載せましょう。サロンやリラクゼーションであれば、お客様の声を載せても良いでしょう。

・商品・サービス：あなたが提供している商品やサービスの内容を詳しく掲載します。特長、料金、納期までのリードタイム、完成までの流れなど、見た人が「発注するかどうか」を検討するために必要な情報を載せておきます。

・連絡先・場所：ホームページを見て興味を持った人が、連絡するためのお問い合わせメールフォームやメールアドレスは忘れずに掲載しましょう。来店してもらう必要がある場合は、お店の場所も明記しておきます。

さらに、追加すると強みになるのが「仕事の強みを活かした独自コンテンツ」です。例えば、以下のようなものです。

・喫茶店のオーナーがおいしいコーヒーの淹れ方を解説

・整体師が肩こり解消法のストレッチを紹介

・ネイリストが爪のお手入れ方法をレクチャー

自分の専門性やスキルを活かした情報を発信することは、知識の深さや技術力高さをアピールできます。

加えて、見込客の興味を持ちそうなテーマを継続的に発信することで、ホームページへの集客にもつながります。

以上の掲載項目をホームページとして構成しましょう。以下は事例です。

自分の業種に合わせてホームページに掲載する項目を洗い出したら、上図を参考に構成図を作ってみましょう。

構成図が完成したら、いよいよホームページの作成に着手します。

ホームページを作成する方法には、主に3つの選択肢があります。

①Webのスキルを学び、自分でプログラムを書いて作成する

②制作会社やWebデザイナーにお金を払って外注する

③ホームページ作成サービスを利用する

このなかで フリーランスにおすすめなのは「ホームページ作成サービスを利用する」方法です。なぜなら、最も効率的に良質なホームページを作成できるからです。詳しくは次項をご覧ください。

ここで、3つのホームページ作成方法の特徴を比較した表を見てみましょう。

このように「自由度」を除けば、ほとんどメリットしかないのが、ホームページ作成サービスです。

ホームページ作成にお金や時間をかけられないフリーランスは、「ホームページ作成サービス」を利用して効率化を図りましょう。

なお、自由度の制限についても、フリーランスのホームページを作る上ではまったく支障がない範囲です。ご安心ください。

ここで「ホームページ作成サービス」について、簡単に解説しておきましょう。

ホームページ作成サービスとは、ブラウザ上で簡単にホームページが作成できるクラウド型サービスです。

忙しい人でも、あっという間にホームページを作成できます。ホームページ開設に必要なサーバーやシステムが、すべてサービスに含まれているからです。

必要なものは、インターネットにつながったパソコンやスマホだけという手軽さです。

ホームページ作成サービスを使えば、今日にでもホームページが立ち上げられます。本章では、ホームページ立ち上げまでの実践手順を3ステップでご紹介しましょう。

ホームページ作成サービスのジンドゥー（Jimdo）を使って、実際にホームページを作成する手順を解説します。

ジンドゥー（Jimdo）のホームページにアクセスして、アカウントを作成します。

［登録する］をクリックしてアカウント作成画面に進みます。

メールアドレスとパスワードを入力し［アカウント作成］をクリックすればアカウント作成の完了です。

住所氏名などの入力は不要です。FacebookやGoogleのアカウントを利用することもできます。

ここからホームページの土台を作成します。といっても、質問に答えるだけで自動的に生成されるのでカンタンです。流れに沿って進めていきましょう。

「どんなホームページを作成しますか？」と質問されますので、［ホームページをはじめる］をクリックしてください。

ジンドゥー（Jimdo）には、細かいデザイン設定やコーディングなどができる「ジンドゥークリエイター」とホームページ作成の専門知識がまったく必要ない「ジンドゥー AI ビルダー」の２つのサービスがあります。

お好みのサービスを選択ください（今回は、ジンドゥークリエイターでの登録フローについてご紹介します）。

さらに詳しく聞かれますが、このページはスキップできます。もし、自分の業種に合う選択肢があれば選んで進みましょう。

レイアウトの選択肢が出てきますので、自分の好きなレイアウトを選びましょう。後で変更することもできます。

プランの選択画面が表示されます。有料プランの高額な順に表示されますが、最後までスクロールすると「FREE（¥0）」のプランが表示されます。

最初は無料のプランでも十分です。自分に合うプランを選んで［このプランにする］をクリックしてください。

ホームページのドメインを決めます。ここで入力した文字列が、ホームページのURLになりますので、よく考えて決めましょう。

好きな文字列を入力したら［無料ホームページを作成する］をクリックします。すると、ホームページが自動生成され、入力したURLにアクセスすれば見られる状態になります。

これでホームページの土台が完成しました。

ホームページの土台が完成したら、コンテンツ（中身）を編集します。

「2. フリーランスのホームページに掲載すべき項目リスト」でご紹介した内容を参考にしながら、文章を入力していきましょう。

仮のサンプルテキストが入力された状態になっているので、自分のホームページに載せたい情報へ書き換えていきます。

掲載したい項目を、入力していきます。

目立たせたい部分は、文字を大きくしたり色を変えたりしましょう。普段使っているワードなどのソフトと同じ感覚で扱えるのでカンタンです。

編集が終わったら、各パーツごとに［保存］ボタンを押します。保存ボタンを押すと、すぐに実際のホームページに修正が反映されます。

ホームページが完成したら、ぜひ「実際の売上アップ」に結び付けていきたいところです。そこで本章では、ライバルと差をつける3つのテクニックをご紹介します。

1つめは「自分をブランド化する」こと。フリーランスが売っているのは、提供するサービス以前に「自分自身」だと考えましょう。自分＝商品、という考え方です。

その商品（＝自分）の価値を高めるために有効なのが「ブランド化」です。ブランド化というと小難しく感じるかもしれませんが、本質は「 自分らしさを突き詰めて強化する、それに反することはしない」という一点に尽きます。

これが、他のライバルとあなたを差別化することにつながり、あなたの強みがより際立っていくのです。

「ブランド化」は、ありとあらゆるところに反映させるのがコツです。ホームページに使う色、フォント、レイアウト、言葉遣い、テキストの内容、掲載するコンテンツ…などすべてを、「自分らしいか？」という観点で統一していきます。

すると、ホームページにあなたという世界観が生まれます。その世界観に惹かれた人が、新たな顧客となってくれるのです。

2つめは「ターゲットを明確にする」こと。前項でお伝えした「ブランド化」は重要なエッセンスです。しかし「ターゲット」という視点が抜け落ちると、独りよがりになる危険があります。

「ターゲットを明確にする」とは、「 誰に向かってメッセージを発するのかを明確にする」ということです。

多くの人は、「できるだけ多くの人にメッセージが届けばいい」と考えて、ターゲットを曖昧にしてしまいます。結果、できあがったメッセージも曖昧で、誰にも届かない残念なものとなります。

ホームページの、どのページを作るときでも、「この内容は、誰に届けたいのか？」を意識しましょう。

最初は、「ターゲットを限定して本当に良いの？」と不安になるかもしれません。しかし、ターゲットには「絞れば絞るほど、できあがるメッセージが強くなり、結果的により多くの人に届く」という特性があります。

例えば「ネイリスト」として活動している場合の事例を見てみましょう。

×ターゲットを絞れていないケース

・20代〜30代の女性

◎ターゲットを絞れているケース

・アラサーの都内で働く女性で普段からジェルネイルする習慣がある人。

オフィスでもOKなシンプルネイルでありながら、お花やパールなど乙女心がくすぐられるデザインが好き。

会社帰りにネイルサロンに寄りたいので、遅くまでオープンしているサロンを探している。

「ターゲットを絞れているケース」では、どんなホームページを作ったら良いのか、ありありとイメージできるのではないでしょうか。

ぜひ、思い切ってターゲットを絞ったホームページを作ってみてください。

3つめは「クロージングを強化する」こと。どんなにブランド化を徹底し、ターゲットが絞り込まれたホームページでも、「いいな！と思ったユーザーが取る行動の出口」がないと成果はゼロです。

「行動の出口」とは、お問い合わせメールフォーム、メールアドレス、各種SNSのDMリンクなどを指します。

「いいな！」と思っても、人は数分後には忘れてしまう生き物です。 いいな！と思ったその瞬間に、行動に移せる出口をタイミング良く準備しておくことがとても大切なのです。

この最終的な行動に結び付けることを「クロージング」といいます。

ホームページが完成したら、訪れたユーザーがどこで「いいな！（この人に発注してみたい）」という気持ちになるか、考えましょう。

そのポイントですかさず、次の行動を促すリンクやボタンを設置してクロージングに持ち込むのです。

このテクニックが上手に使えると、案件獲得数を飛躍的に増やすことができます。ぜひチャレンジしてみてください。

最後に、フリーランスがホームページを作成する上で注意したい3つの点をお伝えします。

1つめの注意点は「更新を繰り返して改善する」こと。

ホームページを作成して、改善なしに一発で効果が出ることは、ほとんどありません。

そこで「効果もないし、もういいや…」と放置してしまうのは、非常にもったいないことです。 効果を発揮するホームページとは、試行錯誤を繰り返しながら育てていくものなのです。

もしすぐに成果が出なくても、諦めずに更新を続けることが、大きな成功につながっていきます。

2つめは「アクセスを増やす工夫をする」こと。

「ホームページを作ったけれど、誰も来ない…」という挫折を経験する人は、たくさんいます。そこで、アクセスアップのSEO対策やネット上での宣伝活動に取り組むケースも多いでしょう。

しかし順序としては、「 自分とリアルでつながる人」のアクセス増から攻略した方が、早く成果につながる傾向にあります。

具体的には、名刺にURLを印刷する、「詳しくはホームページをご覧ください」と伝えるなど、ホームページの存在を積極的にアピールすると効果的です。

その上で、必要であればSEO対策や宣伝活動を行っていくと良いでしょう。

3つめは「個人情報の公開は慎重にする」こと。フリーランスの人にとって、自分の個人情報をどこまでホームページに公開するかは、悩ましい問題です。

ひとつの自衛策として、公開すべきか悩む情報なら公開しないようにしましょう。フリーランスのホームページで重要なのは個人情報ではなく、実績や商品・サービス内容などの「コンテンツ」です。

万が一、SNSで心ない人の炎上に巻き込まれたときなどのリスクを考えれば、ビジネスに不要な個人情報はできるだけ公開しないスタンスでホームページ運営することをおすすめします。

フリーランスとして活動するなら、ぜひホームページを作成することをおすすめします。

その理由は5つあります。

フリーランスのホームページに掲載したい内容は以下の通りです。

この他に「仕事の強みを活かした独自コンテンツ」があるとなお良いでしょう。

ホームページの作成方法はいくつかありますが、フリーランスのホームページ作成には「ホームページ作成サービス」を利用する方法がおすすめです。

本文中では以下のステップに従って、ホームページ作成の実践手順をご紹介しました。

案件獲得力を高めるためには、次の3つのテクニックを使いましょう。

・自分をブランド化する

・ターゲットを明確にする

・クロージングを強化する

作成する上での注意点は、以下の通りです。

・更新を繰り返して改善する

・アクセスを増やす工夫をする

・個人情報の公開は慎重にする

フリーランスの方は、「ホームページを作ったことで、人生変わった！」となるかもしれません。簡単なホームページなら、今から20分あれば完成します。さっそく着手してみてください。

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