モール型ネットショップの販売&決済手数料比較と一覧まとめ

Amazonや楽天市場などのモール型ネットショップは集客力やサポートが見込めるネットショップの在り方ですが、利用に際しては費用や手数料が必要です。

 

それらの費用・手数料も決して少額というわけではなく、出品・出店したいと考えているものの「どのような費用や手数料が必要なのか」「なぜ手数料が必要なのか」分からないという方も多いのではないでしょうか。

また、「主要なECモールがどのような料金体系になっているのか確認したい」という方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は、モール型ネットショップの利用に必要な手数料について解説します。

主要ECモールの手数料比較表もはじめにお見せしますので、モール型ネットショップ利用を検討されている方はぜひ最後までご覧ください!

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モールでの手数料比較

まずは主要なモール型ネットショップの諸費用・手数料を一覧で見てみましょう。

 

今回は日本で代表的なECモールとして、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10、auPAYマーケットの5つをご紹介します。

 

それぞれのECモールへの出店・出品にかかる主な費用・手数料は以下の通りです。(2021年11月)

モール型ネットショップの販売&決済手数料比較と一覧まとめ

表からもお分かりになるように、各モールによって必要な費用や手数料が異なります。

また楽天市場やauPAYマーケットなど、同モール内でもプランによって費用感が大きく変わるものも存在します。

 

単純に費用や手数料を比較した場合は、Yahoo!ショッピングやQoo10がイニシャルコスト・ランニングコスト共に無料のものが多く低く抑えられるでしょう。

一方で、楽天市場はいずれも比較的高コストに設定されていると言えます。

 

ただし、実際に出店・出品するモールを選ぶ際には主要な費用や手数料だけでなく機能や規模なども総合的に判断すべきであるという点には注意が必要です。

 

例えば出店に際するコストで見ると最も高い楽天市場ですが、総売上高や利用者数などの規模で見ると日本トップクラスのECモールと言えます。

 

またモールによって商品一括管理などの機能が有料オプションとなっている場合や、アフィリエイト手数料など上記以外の名目での手数料が必要な場合もあります。

 

このため上記の費用や手数料は基本として押さえつつ、気になったECモールを個別に確認すると自身の環境に合った最適なECモールを選べるでしょう。

 

なお、モール型ネットショップの基本的な内容や主要ECモールについての解説はコチラの記事をご確認ください。

 

>>「モール型ECサイト・ネットショップの出店費用と集客力を徹底比較」で詳細を解説しています。

モール型ネットショップの手数料には何がある?

モール型ネットショップの手数料

モール型ネットショップは自社ECサイトと異なり、出店や出品に際してさまざまな費用や手数料が必要です。

 

出店費用や月額費用など固定でかかるもののほかに、販売手数料や決済手数料など売り上げや決済金額に応じてかかるものなどさまざまな費用があります。

これらはいずれもモールを維持していくために必要な費用や手数料ですが、それぞれ「何のために必要か」といった名目は異なります。

 

今回はモール型ネットショップにかかる主な手数料として、以下の3つを押さえておきましょう。

モール型ネットショップにかかる主な手数料
  • 販売手数料
  • 決済手数料
  • ポイント原資

また、これらのほかにもモールによっては必要な費用・手数料が存在します。

 

これらは売り上げに直結する要素であるため、ECモールを選ぶ際はモールごとに必要な費用・手数料やそれぞれの手数料率などをしっかりと把握して最も利益につながるモールを選ぶことが重要です。

 

販売手数料とは?

販売手数料とは、商品の販売に応じてかかる手数料のことです。

一般的に、商品カテゴリーごとに分けられた手数料率を商品代金や月間の売上高にかけて請求されます。

 

「売上ロイヤリティ」や「システム手数料」、「成約手数料」と称される場合もありますが、それぞれ別の利用料として課せられる場合もあります。

 

商品カテゴリーや売上高に応じて手数料率が変動するため、出品したい商品や想定される売り上げをしっかりと把握・予測して最も利益が出るモールを選ぶようにしましょう。

決済手数料とは?

決済手数料とは、支払い時の各種決済サービスを利用する際にかかる手数料のことです。

 

提供される決済手段としては、クレジットカードや代引き、コンビニ決済のほか、銀行振り込みやスマホ決済などがあげられます。

ただし、同じ決済手数料でもモールごとに提供している決済方法が異なる点には注意が必要です。

 

また、決済手数料は自社ECサイトなどモール型ネットショップ以外でも絶対に必要な費用であることも認識しておきましょう。

別途契約する際は月額費用に加えて3.5~4.5%程度必要となることが一般的なため、決済手数料が無料とされていることも多いモール型ネットショップはむしろ低めな設定であるとも言えます。

ポイント原資とは?

ポイント原資とは、ECモールが提供するポイントサービスの利用にかかる手数料のことです。

 

Amazonポイントや楽天ポイントなど、ECモールは消費者がモール内で利用できるポイントサービスを展開していることが多いですが、出品・出店者がポイントに必要な資金の1部または全部を負担します。

 

ポイント原資は商品代金に応じて1%など下限が設けられている場合もありますが、任意で好きなポイント還元率を設定できる場合もあります。

ポイントは消費者の購買に繋がる重要な鍵であるため、利益率にも十分に注意しながら戦略的に設定すると良いでしょう。

その他に必要な費用は?

ここまでご紹介してきた手数料のほかに、モール型ネットショップでは以下のような費用・手数料がかかる場合があります。

モール型ネットショップに必要なその他の費用・手数料
  • アフィリエイト手数料
    ECモール以外からも集客を行えるアフィリエイトを利用する際にかかる手数料で、アフィリエイト利用料やアフィリエイトパートナーへの成功報酬が含まれます。
  • システム利用料
    ECモールの各システム利用にかかる手数料ですが、販売手数料に組み込まれていることが一般的です。
  • キャンペーン原資
    ポイント原資のように、ECモールが提供するイベントやキャンペーンを開催する元手として課せられる費用です。
  • メールマガジン配信料
    メールマガジンの配信にかかる手数料で、1通1円など配信数に応じて請求されることが一般的です。
  • SNS連携料金
    LINE公式アカウントやFacebookなどのSNS活用に対するサポートを受ける際にかかる費用です。

このようにモール型ネットショップにはさまざまな名目の費用や手数料が存在しますが、モールによってはこれらが基本の費用や手数料に組み込まれている場合もあるという点には注意が必要です。

 

例えば、メールマガジンの配信や商品の一括管理などといった機能は、別途特別な費用や手数料をかけずとも標準搭載されている場合があります。

 

このためECモールを選ぶ際は、費用や手数料だけでなく標準的に備わっている機能もしっかりと確認するようにしましょう。

ネットショップの手数料は高い?安い?

ネットショップの手数料

モール型ネットショップを利用する場合一般的に売上高に対して10~12%程度の手数料がかかると言われますが、これらの手数料を高いと取るか安いと取るかは「展開するネットショップビジネスの集客や売り上げの見通し」によります。

 

自社ECサイトでもビジネスが展開できるほど集客が十分に見込める場合は手数料が高く感じられますが、一からネットショップビジネスを始める場合は集客力や信頼性を得るために売り上げの1割程度であっても手数料を支払う価値はあると感じられるでしょう。

また、ネットショップに必要な機能が一通り揃っておりページ構築にコストをかける必要がない、ネットショップビジネスに関するサポートが受けられるといったメリットもあります。

 

ただし一方で、ある程度の売り上げがない場合は費用や手数料の支払いでネットショップの運営・ビジネスの継続が難しくなる点には注意が必要です。

また、独自性を出すことが難しい、価格競争になりやすいといったデメリットもあります。

 

このためネットショップの手数料について考える際は、集客や売り上げの見通し・見込みを考慮して支払う価値があるかどうかを判断することが重要です。

まとめ

今回は大手ECモールの費用・手数料を比較した上で、モール型ネットショップに必要な各手数料について解説しました。

 

モール型ネットショップの利用には販売手数料や決済手数料、ポイント原資などの手数料が必要であり、すべて合わせると一般的に売上高に対して10~12%程度が手数料として必要だとされています。

売上の1割が手数料で無くなってしまうと考えると高く感じられますが、ECモールの持つ集客力や信頼性を得るための費用と考えると支払う価値が十分にあるとも言えるでしょう。

 

ただし、ECモールによって必要な手数料や標準で備わっている機能などが異なる点には注意が必要です。

また同じ名目の手数料であっても、手数料率や含まれる内容が異なる場合があります。

 

モール型ネットショップの利用を考える際は、これから展開するネットショップの方針や見通しをしっかりと考慮した上で、モール型ネットショップを利用するのか、そしてどのECモールに出品・出店するのかを考えるようにしましょう。